どうも、白井です。
この記事では、断熱検査完了後から木工事完了までの流れとチェックポイントについてまとめました。
- 大工との実際のやり取りは?
- 木工事完了までに気をつけたいポイントは?
建築中だからこそ修正できるポイントもあるので要チェック!
我が家が実際に体験したこと、実際に住んでみて「こうすればよかったな」と感じたことを踏まえて解説しますので、ぜひ参考にして頂けたらと思います!
82日目 ユニットバス設置 ダクト取り付け
お風呂が来ました!
ユニットバスのまわりは、発泡スチロールのような素材になっています。これが断熱パックなんですね。
県民共済住宅はユニットバスの基礎が床断熱ではないので、浴槽の断熱はこれだけなんですよね。
設置に問題あると思うのでできないんでしょうが、追加の断熱材で巻いてあげたい気分です。
断熱材マシマシにしたい
お風呂の納品が間違っているケースもあったようです。
納品物の仕様については、施主自身も確認が必要と感じます。
(色が違う・エプロンもオプションで人大にしたのに人大でない 等々)
他の方のブログでも納品ミスはよく見ます
おそらくTOTOの担当の方が2日にわけて設置作業されていました。
音楽聞きながら作業されていたので、話せず…
現状はLDKが作業スペースになっています。
1階のトイレ収納をキッチンに場所変更しましたが、付いていました!
住んで感じますが、ごみ袋を入れたり、机を拭く用のアルコールを入れたり重宝しています。
換気扇の貫通部です。
しっかり気密テープで処理されてる!
とこの時は喜んでいました。
我が家は同時吸排気の換気扇です。
なので、ダクトは2本必要なんですよね…
後にやり直しになるのですが、そのときは気密テープで処理されているのか確認できませんでした。
後日点検口をあけて確認しましたが、テープでの処理がされていることを確認できました。
同時吸排気の換気扇は、ショートサーキットにも気を付けないといけません。
ショートサーキットとは、給気口(給気ファン)と排気口(排気ファン)の位置が近すぎて、狭い範囲で空気が循環してしまう現象のこと。
同じ面に出す場合も、専用のカバーがあるのでそれを使うのが当たり前だと思っていました。
ですが、実際は普通のカバーがそれぞれ装着されただけでした。
同時吸排気のショートサーキットなんて、気を付けて当たり前だと思っていました
確認してないですが、オプションコストを払えば同時吸排気用のカバーも採用できるのでは?と思いますので、設計士・監督に相談・確認してみてください。
設計段階で給気と排気のダクト経路を指定される方もいるようなので、完全に私の力不足だなと反省しています。
第一種換気も排気と給気のダクトが近いことでショートサーキットが起きるので、注意してください。
85日目 ALC貼り付け開始
我が家は外壁はALCを選びました。
塗装は吹き付けていくので、外壁を貼るときは白いです。
外壁の取り付けは施主であまり確認できることはないと感じました。
あまりに施工が雑な場合や、おさまりが不自然な場合は、監督に連絡してもいいかもしれません。
違和感を感じたら報告することは大事です!
外壁はコーキング施工が特に大事だと思っているので、コーキング施工されたら詳しくチェックすることとしました。
お風呂が無事設置されていました。1616サイズなので特段広くはないですが、賃貸と比べると広いので楽しみです。
お風呂が設置されると、お風呂につく換気扇もつくと思います。
換気扇ダクトの外壁処理もこの時点でチェックしましょう。
我が家の場合、貫通部の気密テープが施工されていなくて、グラスウールが少し出てる状態でした。
工事中の段階で気づけばよかったと後悔しています。
外壁貫通部はとにかく気密処理をチェック!
このすき間は頑張って後日埋めようと思います。
パテを使うと気密処理しやすいです!水道配管のすき間ふさぎにも使えます。
家づくりは色んな業者が出入りするので、全員に気密処理を徹底させるのは難しいです。
これは他社も同様だと思うので、高気密を達成している工務店はすごいなと改めて思います。
一定の品質を担保するための監督だと思うのですが、県民共済住宅の場合そこまで管理はしてくれませんでした。
施工後、施主が気づいて後で補強することはできるので、現場に行って随時チェックするのが県民共済住宅で気密を高めるポイントですね。
住宅検査の指摘事例が参考になるかと思います。
洗濯の水栓はオプションで混合水栓にしました。
水栓が断熱材で包み込むように施工されていたので、問題なさそうです。
空洞になっていたり、すき間になっているケースを施工例で見たことあるので、要注意です。
筋交いがある部分のニッチです。洗面台横の壁になります。
筋交いがある壁でニッチが難しいと言われた方の参考になればと思い紹介しました。
大工さんには、
「筋交いを避けながらできるだけ大きくしてください」
とお話した結果こうなりました。
指定した高さから取れる分の大きさをうまく施工されていて満足です。
87日目 建具取り付け開始
一部の建具工事が始まりました。
可動棚の収納が付きました。
住んで感じますが、可動棚の収納は本当に使いやすいです。積極的にいろんなところに採用したいオプションです。
可動棚は住んでから使いやすいと感じるオプションの一つです!
契約後でも場所によっては可動棚を追加できると思います。
トイレの天井がつきました。
水回りの天井はクロスではなく、ロックウール吸音板です。
洗面台横のニッチですが、このような形になりました。
天井用の断熱材が到着しました。
大工さん曰く、
「分厚くて施工が大変だった」
とのことでした。
天井の断熱材施工については、断熱検査の対象外なので、施工品質に差が出てきそうです。
ホームインスペクションも難なくクリアした大工さんなので、私は信用して確認していません。
壁の施工に不安がある場合は、天井も同様なので、見せてもらうのも手かもしれませんね。
89日目 造作工事が進む
スイッチニッチができていました。
大きさや2段にする仕様を大工さんとお話して決めました。
我が家の場合、監督に話すと「大きさをそこまで指定できません」とか「笠木は増やせません」とかとりあえず否定される気がしました。なので大工さんと直接のやり取りで正解でした。
大工さんとしても、直接お客さんと話す方がこちらも提案できてやりやすいと仰っていました。
満足いく仕上がりです!
ある程度大きさのあるニッチは笠木で区切るととても使いやすくなるので、おすすめです。
設計中の方の場合は、設計士にニッチの大きさを作図してもらい、間取り図に記載してもらうと間違いないです。
脱衣場のクローゼットと床下収納です 。
床下収納はまだ付いていないですが、高断熱のオプションを選択したので、床下収納も高断熱仕様のものが採用されます。
高断熱仕様の床下収納は気密性が高いので、C値も良くなっている気がします。
高断熱仕様を選択されない場合も、DIYで断熱・気密処理できるみたいなのでぜひ調べてみてください。
↓断熱材でDIYした方の例は参考になるかと思います。
洗濯機横に造作のカウンターを付けました。
小さいですが、これもジャストサイズでとても便利です。
やはり造作で作ったものは大きさがぴったりになるので、収まりがいいです。
ホスクリーンも付いていました。
ホスクリーンは、何も干していない状態だと頭に当たらないので、普段は存在が気になりません。
グレモンハンドルで間違えて搬入された窓がやっとオペレーターハンドルの窓に変更されていました。
指摘して1カ月後に変更だったので、施主検査時点で気づいた場合はどうなってたんでしょうね…
施主もしっかりチェックすることは大切ですね!
▼こちらの記事にも窓の納品ミスについて、記載しています
また石膏ボードもおおかた貼られてくるので、すき間をチェックすることも大切です。
詳しくはこちらの記事で詳しく解説されているので参考にどうぞ。
93日目 造作が進む&屋根断熱
和室の大型ニッチもきれいにできていました。
大工さんから
「和室のニッチの笠木は、標準の笠木材ではなく木を使った方がかっこよくなると思う」
とアドバイスがあったので喜んで採用しました。
出来上がりは、和室の巾木と同じ材質で収まっていました。
2階のトイレにも収納が付いていました。
埋め込みの標準収納はスッキリしていて使い勝手いいです。
暗いですが、クローゼットです。画像には写っていないですが、左側は2段ポールの仕様になっています。
寝室は折り上げ天井にしています。
大工さんと折り上げ天井にする範囲を聞かれましたが、
具体的な数値は言わずに「大工さんのバランスで任せます」
とお伝えしました。
2階担当は60代後半~70代くらいの棟梁のお父さんが担当しているので、凄腕の職人と勝手に信頼していました。
かっこいい空間になったので任せて正解でした。
ただ上に大きな梁が来ているのであまり折り上げられないと言われました。
県民共済住宅でもここまで大きな梁はあんまり見ないと仰っていたので、構造計算したことにより梁も適切な大きさになったのかもしれません。真相はわかりませんが。
94日目 外壁のコーキング施工
外壁のコーキングが施工されました。コーキングは防水の意味でとても重要です。
また施主が目視で確認しやすいので、しっかり確認することをおすすめします!
施主でも確認しやすいです
特に際をチェックするのがおすすめです!
窓サッシ回りは水漏れリスクがとても大きい場所なので、くまなくチェックします。
すき間なく施工されていました。
貫通部のCD管周りもチェックします。
こちらもすべての箇所で問題なさそうです。
天井との境目に不足がないかもチェックします。
軒天は色変更しました。
ブラウンにしましたがどうでしょうか?
白よりはいいけど、やっぱり木目の方が高級感があるなと感じます。
最近ALCの塗装をJT-852にされる方が多いので、その方向けですが軒天のブラウンは外壁とマッチするので現時点でおすすめです。
きれいに施工されているようだったので、特に指摘することはなかったです。
2階寝室の折り上げ天井もできていました。
石膏ボード時点だともう少し折り上げたいように感じましたが、クロスが貼られるとちょうどいい感じになったので結果オーライでした。
101日目 階段ができる
階段ができていました。
我が家はU字階段ではなく、直線の階段なので、直線部分がとても大きい部材になるようで大変だったようです。
階段は吹き抜けのアクセントになる部分なので、綺麗に施工してもらい満足です。
上から見た図です。手すりがないとこわいです。
今まではしごで2階にあがっていたので、一気にアクセスしやすくなりました。
子ども部屋もできていました。
ホスクリーンも使い勝手良さそうです。自分が子どものときに住みたいと思う部屋です。
収納も多くて羨ましい
104日目 木工事完了
木工事が完了となりました。
大工さんには本当にお世話になったので、お礼でビールのセットをお渡ししました。
毎日晩酌しているという話を聞いていたので、きっと喜んでくれたと思います。
玄関入ってすぐのホールです。
正面にグラビオエッジがアクセントになっています。
左が標準の下駄箱です。ダイケンのコの字型を選びました。
ちょっとした小物が置けるのが、コの字型の利点ですね。
玄関・ホールは最小限の広さになっています。
玄関は断熱・気密があまりよくない空間なので小さく区切って正解だと感じています。。
右側が1畳の土間収納、左がただいま収納としてクローゼット仕様になっています。
ただいま収納に可動棚を付ければよかったなと後悔しています。
土間収納は奥に可動棚を設置しました。土間収納に可動棚があると、空間をうまく使えて便利です。
幅を少し広げて両サイドに可動棚をつけるともっと収納量が増します。
我が家は土地から1m壁面後退しないといけない関係で広げられませんでした。
玄関ホールから進むとすぐLDKです。
入った瞬間横の広がりと吹き抜けによる縦の広がりを感じるので、数値より広く感じます。
来客時に驚かれるのも、視点を考慮した間取りにしたからだと思います。
キッチンの配管が床から出ているので、気密処理されているかチェックするべきです。
グラビオエッジは壁掛け金具とテレビボードが来る場所をくり抜いています。
大工さんと直接話して調整したポイントです。
くり抜かなくても壁掛け金具を取り付けられるみたいですが、DIYで付ける予定だったので、クロス仕上げになっていたほうが簡単と考え、くり抜いています。
吹き抜け空間は6畳です。
8畳の吹き抜けにしたかったのですが、2階が狭くなってしまうのでこれが限界でした。
リビングのアクセントにはばっちりで、吹き抜けにしてよかったです。
壁側の手すりはついてますが、オプションの手すりは後で付けるそうです。
手すりの強度を確認しましたが、問題なさそうでした。
階段下は有効活用したいスペースです。
右から、
- ロボット掃除機スペース
- スタディスペース
- 和室の収納
として使用しています。
スタディスペースは造作カウンターを作ってもらいました。
和室です。
住んで感じるのは和室の床が冷えるということです。
上棟前に床の断熱材を確認したとき、和室だけ木の板でふたをされていました。
板の下に断熱材が入っているのが当たり前と思っていましたが、どうなんでしょうか?
ちゃんと確認すればよかったと思っています。
住んでみて、気密の穴になっていると感じるので和室の床は断熱気密のDIYをする予定です。
和室の大型ニッチです。
床の間がない分、このニッチにいろいろ飾っています。作ってよかったです。
脱衣室です。
洗濯用の排水管が床から出ているのですが、テープで気密処理されているか確認をすればよかったです。
施工中は納品ミスや仕様漏れが多くて、そちらのチェックに注意が向かってしまい気密処理のチェックまで気が回ってなかったです。
反省・・・
工事中に気密処理されているかを随時チェックできなかったことは、住んでからの後悔ポイントの一つにはなります。
ハンガーパイプの強度、造作カウンターの建付けは問題ありませんでした。
洗面所です。
こちらも配管が床から出ているので、気密処理されているかチェックすべきポイントです。
吹き抜けの腰壁は、スリットを設けました。大きさ・配置ともにバランス問題なしです。
スリットの大きさは設計図に記載していましたが、配置は大工さんと話してバランスよくお願いしました。
うまく施工してもらいました
階段をあがってすぐの部屋が書斎、隣りが2階トイレです。
2階のトイレの音問題をきにしていましたが、全く気にならなかったです。
リビングでテレビをつけていることがほとんどだからかもしれませんが。
書斎は2畳のスペースです。
L字デスクを自作して設置する予定です。
書斎は2畳あると圧迫感もあんまりなく、ちょうどいいと感じます。
作業が捗ります
また県民共済住宅ではスキップフロアができないですが、「リビング吹き抜け階段+上がってすぐの位置に書斎」はスキップフロアと似たような距離感になるのでおすすめです。
2階トイレも同じく配管があるので、気密処理されているかチェックしたいです。
子ども部屋2部屋分は、北側のみ窓を設置したので暗くなるか不安でしたが、柔らかい光がちゃんと入るので問題なさそうでした。
1畳の収納スペースですが、奥行が広いと感じます。
子ども部屋収納近くに第三種換気の排気する機械が設置されています。
設計時は配管の関係で収納の一部を潰す予定でした。しかし大工さんが「右下にスペースを少し取れれば潰さなくて大丈夫」と助言してくれたので喜んで変更しました。
収まりもきれいになっていて、良かったです。
寝室は折り上げのおさまりをチェックしましたが、きれいなので言うことないです。
クローゼットは、ハンガーパイプの強度がしっかりしているか確認しました。
これも問題なさそうでした。
木工事完了後は、水回りの設備が設置されていきます。
なので配管の気密は特にチェックしてください!
配管の気密を気にするだけでC値が1変わることもあるようです。
こちらの動画にテープ処理の例も紹介があるので、参考にしてください。
我が家は引き渡し後に気付いたので、処理されたか不明です。
引き渡し後に、配管周りを自分で埋めていきました
まとめ
断熱検査後から木工事完了までに特にチェックしたい項目をまとめると以下です。
- 外壁のコーキング処理が丁寧にされているか?
- 配管やダクトなど貫通部の気密処理がされているか?
- 施工内容が設計通りか?
- 建付けが悪くないか?
また大工さんが疑問に思っていることを、施主と話したい場合もあります。
平日に頻繁に通うのは難しいかもしれません。
ですが現場は土曜日も作業していました。
週に1回でも顔を出して、大工さんに差し入れするといろいろ話せると思います。
設計書に数値で指定されていない大きさや位置は、現場で話して情報共有すると間違いがないです。
(折り上げ天井の位置、トイレ収納の高さ、ハンガーパイプの高さなど)
現場で確認しながらだとイメージしやすい!
木工事完了までにチェックすべきことは、工事が進むと対応し辛いことが多いのでよくチェックすることをおすすめします。
正直私はこの辺りから疲れも出てきました笑
チェックしていたつもりでしたが、もっとこだわるべきでした。
住み心地に直結するので乗り切りましょう!
コメント