どうも白井です。
2022年の新仕様が発表されたようです。
県民共済住宅のホームページの内容も刷新されていました。
私の家はすでに建っているのですが、オーダースーツを作るために新都心の県民共済に行ってきたついでに県民共済住宅の新仕様を見てきました。
家が建ったのにショールームを散策する変わった人です
5月申し込みの方から新仕様になるようです。
また4月末までに契約した場合でも、12月までに契約しない場合は新仕様となるようです。
HPの情報と県民共済住宅に行って確認した情報をもとに新仕様にまとめました。
最後まで確認して家作りの参考になれば幸いです。
価格の改定
まず一番大きな変更がこちらです。
坪単価 31.8万円(税込349,800円)⇒36.3万円(税込399,300)
標準の仕様が一部グレードアップしていますが、標準からオプションに変更になっていたり改悪している部分もあるので値上げしてしまったと言わざるを得ません。
値上げの背景には、
- ウッドショックによる木材価格の高騰
- LIXILやTOTOの住宅関連資材の値上げ
- 燃料費の高騰による物流コストの上昇
などが影響しているようです。
県民共済住宅に限らず、建築費用は上昇しているようです。
なんでも値上げで辛い世の中ですねー
直近まで坪単価31.8万円とは別にウッドショック対策費が+3万円/坪計上されていたのでそこからも値上げした形になります。
ですが坪単価30万円台は、ローコスト住宅の価格帯であり、引き続きコストパフォーマンスが高いことには変わりがありません。
値上げはありましたが、ほとんどが資材の値上げ対策に消えていることが推測でき設計士や監督・現場の職人さんの給料には反映されていない気がします。
値上げはあったものの、コストパフォーマンスは高い!
新しい標準設備
続いて新しい標準の設備について紹介します。
タッチレス水栓
キッチンの水栓がタッチレス水栓標準となりました。
型番はKM6071ECというものです。
タッチレス水栓は手が汚れている場面が多いキッチンでは重宝します。
住みはじめのころは、時々意図せず水を出してしまったりしましたが、慣れると便利です。
ちなみに我が家は72,300円のオプションでタッチレス水栓を入れました
我が家のキッチンについては、こちらの記事で解説しています!
壁の断熱材の変更(断熱性能の向上)
壁の断熱性能が上昇しています。
旧仕様の標準仕様と高断熱仕様の中間の熱抵抗値となりました。
壁の断熱材変更により、高断熱仕様との差が小さくなりました。
※高断熱仕様が以前と同じ断熱材の場合
標準仕様の断熱材が変更になったので、高断熱仕様も変更になるといいと感じました。
トリプルガラスが一部標準に!
標準仕様一番の目玉!トリプルガラスの樹脂サッシが標準になりました。
トリプルガラスが標準!?
リビング階のシャッター付き引き違い窓が標準でトリプルサッシになるようです。
ローコストで樹脂サッシを採用しているだけでもすごいのに、トリプルガラスの樹脂サッシが標準は驚きです。
「リビング階のシャッター付き引き違い窓が標準」 とありますが、個数に制限などがあるかは不明です。
LIXILのTWはアルミ樹脂複合サッシのようです。
断熱性能を考えると、引き続きYKK AP一択のようです。
▼こちらの記事も参考にどうぞ
リビングの引き違い窓は、断熱性能の穴になるのでトリプル樹脂サッシはいい変更だと感じました。
また全棟ZEH水準を確実に達成するために、効率のいい変更だと思います。
第三種換気がACモーターからDCモーターへ
県民共済住宅の24時間換気システムの標準は第三種換気です。
これは熱交換を行わない換気システムです。
以前まではACモーターが使用されており、音とエネルギー効率が悪い状態でした。
今回の変更でDCモーターとなったことで、30%の省エネと静音性が向上したようです。
24時間換気はその名の通り、24時間365日稼働させることが基本なので、スペックが上がったのはうれしい変更です。
断熱等級5が標準に
断熱等性能等級が5、一時エネルギー消費量等級6が標準となりました。
現時点(2022/4/30)では国が定める等級では、最高等級となります。
断熱等性能等級5はZEH基準と同等になります。
壁の断熱材のスペックが上がったことと、リビング階のシャッター付き引き違い窓がトリプルガラスになったことで自由設計の間取りでもZEH基準が担保できるようになったということだと思います。
県民共済住宅は国の定めた基準に準拠するところがあるので、もし国が気密性能についてもグレードを設けたら県民共済住宅の気密処理も変わるのかもしれないと個人的には期待します。
断熱性能だけでなく、気密性能も大事!
選べる標準仕様の変更
以前は選べる標準仕様として、
- 制振システム
- エアコン(10畳用と6畳用)
でした。
我が家はエアコンを選択しました。
新仕様から、
- ALC外壁
- キッチンカップボード
が追加されました。
ALCは旧仕様では標準で選択できたため、ALCを選択した場合、実質改悪となります。
個人的な意見ですが、外壁は標準のサイディングでも性能はあがっているので、ALCをわざわざ選択しなくてもいいかなと感じました。
「県民共済住宅で建てたとわかる特徴」として、「瓦屋根・ALC・御影石の基礎」があったのですが。。
御影石は廃止され、ALCも標準から選べる標準に変更されてしまいました。
地震に対して家を強くしたい場合は、今まで通り制振システムを選択すればいいと思います。
問題は、コスパ重視で選択するケースです。
今まではエアコンを選択すればよかったですが、カップボードの選択肢も出てきました。
エアコンか?カップボードか?
エアコン6畳用と10畳用の合計は、75,600+88,800=164,400
カップボードは大きさや形状によって値段が変動します。
県民共済住宅で入れられる商品は、154,000~230,000と幅が広いです。
エアコンの価格合計164,400円を基準にどちらがお得か吟味するといいと思います。
カップボードの選択肢が増えたのは良い変更だと思います!
標準からオプションになったもの
和瓦がオプション仕様になりました。
洋瓦は標準なので、これからは洋瓦がより多く選択されるようになるでしょう。
標準の洗面台を選択した場合、上に標準でついていた収納が、オプションとなったようです。
残念・・・
水回りは収納がたくさん欲しくなるので、これは残念な改悪です。
勝手口ドアがオプションとなりました。
勝手口のドアは断熱、気密の穴になるので採用しない家も増えていますので勝手口を作るかどうかはより慎重に考えるべきかもしれません。
キッチンの浄水器が標準ではなくなりました。
我が家は浄水器をよく使っています。
- 飲料水として
- 味噌汁などの料理に
- 水拭きの掃除に
浄水器を使って水拭きをすると、カルキが残らないので水アカにならないのでおすすめです!
設計段階では「タダだしとりあえず付けるか」くらいの意識しかなかったのですが、住み始めてから初めて有用さに気づきました。
ぜひ付けてほしいオプションですし、すでに建てた方であまり使っていない方も有効活用されるといいですよ。
値上げは残念…だけどコスパは健在!
新仕様についてのまとめでしたが、どのように感じられたでしょうか?
やはり値上げがとても大きいですね。
ですが建材が軒並み高騰している現状なので、他社も値上げをしています。
そんな中で、坪単価30万円台を死守しながら性能・設備グレードが高い県民共済住宅は引き続きハイコスパと言えると思います。
もし今初めての家作りをするとしても、私は県民共済住宅を選択します
坪単価が上がった対処として、
- 間取りで家全体の大きさをコンパクトにする
- なるべく標準仕様で済ませる
- 安いエリアの土地を探す
などが考えられます。
節約ポイントはしっかり節約して、こだわる所にお金をかければ満足できる家が建てられると私は思います。
県民共済住宅で建てる方が参考になる記事をたくさん書いてます!
他の記事もぜひ読んで頂ければと思います!
▼2021年末に新しく採用された標準床についてはこちらで解説しています!
▼坪単価が上がったので、土地探しも重要になってきました。こちらで土地探しについて解説しています!
▼家が値上がりしたなら、家具はコスパ最高の県民共済を使うしかないかも!
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