どうも白井です。
契約が終わって一安心するのもつかの間、工事が始まるとどんどん工程が進んでいきます。
この記事では工事の工程について全体像を解説していきます。
- 工事がどんな流れで進むか知りたい方
- 各工程でどのようなところをチェックすればいいか知りたい方
そんな方の参考になる記事です。
専門用語についても噛み砕いてわかりやすく書いたので、記事が長くなりましたがぜひ最後まで読んで頂ければと思います。
正直全記事の中で一番時間がかかっています笑
施主が調べながら、または実際に体験したことをもとに記事を書いています。
もし間違いなどがあれば遠慮なく、コメント・問い合わせして頂けると助かります!
また執筆現在も我が家は建設中なので、随時情報を追加していきます。特に後半の情報が不足気味なので!
県民共済住宅の工事工程表について
県民共済住宅で頂いた工程表です。
我が家の場合ですが、それぞれの期間が画像の通りです。
現在はウッドショックの影響で、工期が伸びているそうです。
木だけでなく、窓やトイレも納入が遅れているのが原因かもしれません
工程表は初回の監督打ち合わせのときに頂きました。
もし工事が始まったのにもらっていない場合は監督に頂きましょう。
各工程について、次章から解説します。
工事が始まる前までに雑草の対策をしておこう
土地を購入した場合、契約するまでの間に、雑草が伸びてくると思います。
雑草が工事作業に支障をきたさないように、処理しておく必要があります。
ですが、建物の立ってない土地の雑草を抜くのはなかなか重労働です。
雑草は厄介・・・
我が家では、除草剤と噴霧器 -ふんむき- を使って雑草の処理をしました。
除草剤にもいろいろな種類がありますが、グリホサート系の希釈タイプの除草剤を使いました。
なぜなら土壌汚染の心配がなく、希釈タイプでコスパ最強だからです。
今生えている雑草の葉から吸収されていきます。
除草剤の成分は土の微生物によって分解されるそうです
※微生物によって分解されるとはいえ、除草剤を撒いてすぐ植物を植えたりは念のため避けたほうがいいかもしれません。
噴霧器とは、漢字のとおり除草剤を霧にして散布してくれる器具です。
手動でカンタンに使える噴霧器はとても安価(約1200円)なので、購入することをおすすめします。
女性でもカンタンに扱えますので、安心ですよ。
我が家でも噴霧器&除草剤は何回も活躍しています。
梅雨〜夏の雑草全盛期で使用した感想なので間違いないです!
家完成後も雑草対策として引き続き使っていく予定です。
もし噴霧器や希釈タイプで水と合わせるのが面倒な場合は、こちらのような商品もおすすめです。
同じくグリホサート系の除草剤で、土に残りづらいです。
口がシャワー型になっていて、すぐ雑草にふりかけることができます。
逆に「●カ月生やさない!」などのキャッチコピーのある除草剤は、土に除草成分が残るタイプの除草剤なので扱いは慎重にされた方がいいです。
我が家の場合ですが、除草剤を撒いただけで以下の変化でした。
一面に雑草が生えてきており、このまま背が伸びると大変なので除草剤を撒きました。
効き目がじわじわ効いて、1か月後時点で上のようになりました。
草を抜いたり捨てたりはしていません。
また枯れ草があるためか、新しい雑草も生えにくい印象でした。
我が家の場合は一度も草抜きをせずに無事着工になりました。
工事着工〜地縄確認まで
主な工事内容として、以下記載があります。
- 仮設トイレ
- 仮設水道・電気手配
- 近隣挨拶
- 土留め・盛土工事
- 地縄張り
- 敷地高低差・建物配置確認
この工程は、工事の準備段階です。
仮設のトイレや仮設水道・電気手配は工事をこれから進めるにあたって必要な作業です。
工事中の水道代や電気代も、もちろん支払いする必要があります。
住んでいる家と二重で支払いになります。要注意!
土留め・盛土工事は一次外構と呼ばれる作業です。
新築工事をする前に必要な土地の場合、行われます。
県民共済住宅でお願いするよりも、外部でお願いしたほうが安い場合があるようです。
高額になる土地の場合は、外部の業者に見積りを取ると安くなる可能性があります。
設計段階で早めに相見積もり!
我が家は分譲地なので一次外構工事については、すでにされていました。
地縄が張られると、監督との初回打ち合わせがあります。
現地で地縄の確認をします。
県民共済住宅では工事に際し、近隣への挨拶を行っています。
タオルと挨拶文を監督が常備しています。
私がおすすめするのは、工事前の挨拶回りに監督と同行することです。
監督は挨拶回りに慣れているので、いわばプロと同行するようなもの。
施主は引越し時にも挨拶をすると思います。
ですがあらかじめ監督と一緒に近隣の方とお会いできているとハードルがかなり下がります。
一度顔を合わせているのでもう安心です!
一緒に挨拶まわりしたい場合、監督にあらかじめ一緒に近隣挨拶したいとお願いしておきましょう。
我が家は初回打ち合わせの日に挨拶まわりをしました。
詳しくは以下記事にも書いていますので参考にどうぞ。
上棟まで
主な工事内容として、以下記載があります。
- 遣り方出し
- 先行配管
- 基礎配筋
- コンクリート打設
- 型枠外し・埋戻し
- 先行足場
- 建て方・上棟
この工程を一言で言うと、上棟のために必要な基礎・土台を作る工程と言えます。
我が家の場合ですが、詳しく工程順を解説すると以下になります。
専門用語も多いですが、なるべく噛み砕いて説明していますので、しっかり確認してください!
地盤改良が必要な場合は、先に地盤改良工事が入ります。
下画像は我が家の場合の施工です。環境パイル工法(木の杭を埋める工法)です。
遣り方とは、建物の位置・基礎の高さ・水平などを決める工程で、地縄張りの外側(50~100cm程度はなれている)に杭や板を張り巡らせる作業です。
基礎を作る前に、地盤を掘削する作業のことです。
ユンボ(ショベルカー)で作業されていました。
まず基礎の下になる部分全体に、砕石(細かい石)を敷きます。
砕石を敷いた後にしっかり転圧して、地面を踏み固めます。
転圧したあとに、防湿シートを覆います。
地面から上がってくる湿気を抑えるためです。
そして捨てコンクリートの打設が行われます。
捨てコンクリートとは、墨出しの為で、遣り方で引いた水糸を基準にコンクリートの表面に壁芯と型枠の位置及び人通口を指すようです。
構造に関係ないので、あまりチェックする必要はありません。
基礎のコンクリートの中には、鉄筋が入ります。
県民共済住宅では鉄筋ができると、第三者機関(さいたま住宅検査センター)による検査が入ります。
設計通りか、配筋の間隔が適切かなどをチェックします。
監督に検査の日時を聞くと教えてくれますが、予定時間よりも早く来て実施するみたいです。
立ち会う場合は早めに行きましょう。
まずは底部分からコンクリートを流していきます。
一人はコンクリートの流れているパイプを持ち、もうひとりはバイブレーターを持って作業しています。
バイブレーターとは、振動をコンクリートに与えてコンクリート内の気泡をなくす器具です。
コンクリートの強度を増すために重要な器具です。
底部分のコンクリートを敷き終わるとだいたい3日〜7日ほど固める期間を置きます。
日付については、季節により変わるようです。夏で乾きやすいので3日でした。
底部分が固まったら次は立ち上がり部分のコンクリート打設です。
立ち上がり部分に型枠を設置していきます。
型枠にコンクリートを流し入れていきます。
底部と同じく、3日〜7日ほど置いて、固まったら型枠を外します。
基礎の上に木の土台を敷きます。
ボルトでそれぞれしっかり固定します。
床下の断熱については、床断熱と基礎断熱があります。
県民共済住宅は床断熱です。なので土台部分に断熱材を敷きます。
我が家は高断熱オプションを入れたので床部分はネオマフォームです。
我が家の場合、上棟前日に足場が組み立てられました。
地盤改良から上棟前日までの流れの解説でした。
それぞれのチェックポイントについては以下2記事に詳細に記載しています。
あわせてご確認ください。
▼以下記事では、地盤改良から基礎の底部コンクリート打設までの、施主チェックポイントについて詳しく解説しています。
基礎は家の重要な部分なので要チェックです!
▼以下記事では、立ち上がりの部分から上棟日前日の足場組み立てまでの、施主チェックポイントを詳しく解説しています。
上棟目前までの解説です。
上棟がうまくいくように、チェックポイントを参考にしてください!
上棟日について
建て方、上棟はおよそ同じ意味で使われています。
上棟では土台、柱、梁と施工していき、棟上げするまでの工程を言います。
棟上げとは、屋根の一番高い場所に「棟木」と呼ばれる横木を取りつける時点のことだそうです。
専門用語多い;
要約すると、家の骨格作りに当たる大掛かりな作業です。
今までは基礎の作業だったので、見た目的に地味ですが、上棟すると一気に家らしくなってきます。
家の形になってきた!
設計士にも、上棟の様子を見学するようおすすめされました。
実際に上棟の様子を見て、自分の家が建っていく姿に愛着が湧きました。
また職人のプロ作業は見てて惚れ惚れするものです。
とても思い出になりました。
仕事を休んで見学した甲斐があります
▼上棟当日については、以下記事で詳しく解説しています。
屋根工事完了まで
主な工事内容として、以下記載があります。
- 金物工事
- 板金工事
- 屋根工事
- 防虫・防蟻工事
さらに詳しく説明すると以下になります。
なお完全に順番で行われるわけでなく、部材の納入時期により同時並行で進む場合もあります。
床関係の工事です。
合板を敷く作業になります。
傾きがこの時点であるようなら指摘しましょう。
柱関係の工事です。
筋交い-すじかい- とは、柱と柱の間に斜めに施工する部材のことです。
間取り図にも記載があります。
筋交い以外の部分は構造用合板で仕上げていました。
構造用合板とは、建設に使われる強度の高い木の板のことです。
間柱-まばしら-は上棟したときの大きな柱と柱の間に施工する柱のことです。
内外壁の下地材のために利用されるようです。
間柱は上の重さを支える柱ではないので、太さも違います。
また窓の大枠になる部分も木材を切って作っていました。
金物とは、柱と柱・土台をつなぐための金具のことです。
金具でしっかり止めることが地震に強くなるために必要不可欠です。
屋根関係の工事です。
骨格に木の板を張り、その上にルーフィングを敷きます。
ルーフィングとは、瓦などの屋根材の下に敷く防水シートのことです。
上棟したあとに雨が降る前までにルーフィングが敷かれると安心です。
金物工事と同時並行で進んだので、ルーフィング敷きまでは早い段階で進みます。
瓦が届いたら、瓦を敷く職人が作業されます。
屋根工事の一部や外壁の水切り、ダクトなど、板金を使用する工事全般を指しているようです。
おもにシロアリ対策で柱と脱衣室の床に施工されました。
柱が赤みを帯びている部分が対応しています。
県民共済住宅ではヒノキの柱を使っています。
ヒノキはシロアリに強く、防蟻処理を行わない場合もあるようです。
県民共済住宅ではしっかりと施工してくれます。
この工程では、施主が見ただけで判断できるレベルのことは正直少ないです。
それぞれの業者を信じるか、不安な場合は第三者機関によるホームインスペクションを入れるかするのがいいかと思います。
上棟後から金物検査についてはこちらで詳しく解説しておりますので、あわせて参考にどうぞ。
木工事完了まで
主な工事内容として、以下記載があります。
- サッシ取り付け
- バルコニー防水工事
- 電気配線
- ユニットバス取付け
- 軒天工事
- 外壁取付工事
- キッチン取付け
- 建具取付け
- 内部造作工事
ここからさらにいろんな業者が家に入ることになります。
なのでそれぞれの工程について説明します。
窓のサッシを取り付けていきます。
上図はすでに断熱材が施工された後の写真です。
窓と柱の間にちぎったグラスウールを埋めて気密テープでとめて処理しています。
シート防水が標準で施工されます。
我が家はバルコニーがないので、写真はありません。
電気配線図に従って、配線していきます。
コンセントボックスやスイッチボックスを柱に取り付ける作業をされていました。
壁面やサッシ枠に断熱材を施工します。
ユニットバスの取り付けは専門の業者さんが来て作業されます。
1日で完了しました。
我が家がALCを選択したので、ALCについて解説します。
まずは透湿防水シートを構造用合板に取り付けます。
透湿防水シートは、外壁の仕上材の内側に侵入してきた雨水を防ぐためのものです。
透湿防水シートの上に胴縁を取り付けます。
胴縁とは、壁の下地部材で外壁を直接取り付ける部分になります。
胴縁を付けることで、胴縁の厚さの分だけ通気層を作り、壁内結露を抑制する働きがあります。
そして胴縁に対して、ALC板を貼っていきます。
次にコーキングを施していきます。
コーキングとは、隙間を充填することです。
外壁の防水性のために重要です。
そして最後に吹き付けを行います。
ALCは搬入時は白いですが、現場で塗装します。
ニッチや折り上げ天井、造作家具作成などが当たります。
ドアや収納扉の設置が当たります。
我が家では先行して水回りにドアが取り付けられました。
ここの段階では現場に行って、大工さんの疑問点などにこたえられる体制を整えるといいです。
大工さんも監督となかなか連絡が取りづらいと仰っていました。
金物検査完了から木工事完了までは下の2記事で詳しく解説しています。参考にどうぞ。
クリーニング完了まで
大まかな工事が完了し、内装を仕上げる段階です。
主な工事内容として、以下記載があります。
- 足場外し
- 衛生器具取付け
- 照明器具取付け
- 畳敷き込み
- 通電・通水テスト
- 残材片付け・清掃
それぞれの工程について詳しく解説します。
外まわりの工事が終わると足場が外されます。
足場が今まで影になって、家の中が暗いと感じた方もいるかもしれませんが、ここで明るくなります。
県民共済住宅の基礎は、御影石からジョリパット仕上げに変更されました。
塗りムラがないかも確認ポイントです。
トイレや洗面台を設置します。
我が家の洗面台は、LIXILのルミシスを個別見積もりで採用しました!
設備仕様については、漏れ・誤りがないか確認することが重要です。
我が家ではトイレのペーパーホルダーを施主支給するので、このタイミングで付けてもらいます。
クロス張りの業者がクロスを張ります。
クロスの端の施工がしっかり行われているかをチェックする必要があります。
また張り分けた部分が正しく指示通りに施工されているかを確認しましょう。
照明器具を取り付けます。
決められた位置に、決められた器具がついているか確認することが重要です。
畳を敷きます。
こちらも色・縁について間違いがないかを確認します。
我が家は縁なしの正方形タイプにしました
設置した水回り・電気まわりについて、業者が通電、通水テストを行います。
新築で漏水が起こる可能性が高いのは新築引き渡し直後です。
施工に問題がないか、キッチン下・洗面台下の収納を開けて確認しましょう。
仕様通り一通り完成すると清掃されます。
清掃業者が入るようです。
点検口から木くずが落ちて、基礎部分に溜まっていることがあるようです。
基礎に溜まった木くずが原因でシロアリが来るケースも!
残っていたグラビオエッジを土間収納にとっておいてもらったのですが、清掃のタイミングで破棄されてしまいました。
監督に再三伝えており、ダンボールにも「施主様用」と大工さんが記載してくれていたにも関わらずです。
DIYでニッチなどに使おうと思ったのでショックです。
余った建材を使いたい場合は、一旦引き取った方が良さそうです。
一気に部屋らしくなる工程です。
この段階で気づけることが一つでもあれば、早めに対応してもらえます。
完成・引き渡しまで
内装が完了し、検査して問題ないかを確認する工程です。
最後のチェックは重要!
主な内容として、以下記載があります。
- お客様検査
- 社内検査
- 引き渡し書類の確認
施主検査の前に監督が検査をします。
監督がチェックした箇所には、付箋が貼ってありました。
いわゆる施主検査です。
施主検査当日は監督が同行して行うようです。
施主検査より前にあらかじめ確認する日を設けることをおすすめします。
監督同行だと集中してチェックしにくいと思うので。
監督同行の検査前に自分たちだけで入念に確認を!
施主検査後の補修については、修復専門の業者が入るそうです。
設備の説明書や設計住宅性能評価書などが渡されます。
また玄関の鍵の設定を一緒に行います。
施主検査で不備のないようにすることが大切です。
親族や友人を招いて人海戦術で粗を探すのもいいかもしれません。
以下の記事で木工事完了から引き渡しまでのチェックポイントを詳しく解説しています。
建築中も施主の現場確認が大切
長い記事でしたが、読んでくださりありがとうございます。
建築中の施主による現場確認はとても重要です。
- 間違えて施工されていることが発覚する
- 大工が疑問に思っていることを直接施主とやり取りする機会になる
- 大工のより良い提案を直接聞いて指示できる
監督は何件も現場を抱えているので、1件1件の管理については他社に比べると劣る部分があると感じました。
監督はいろんな現場を飛び回っています
施主も仕様理解のスペシャリストなので、現場に行けば重宝されますし、現場の仕様をチェックできると思います。
実際に作っている大工からの質問や、大工の長年の経験からくる提案についても監督を通さずに施主がOKを出せばいい場面がほとんどです。
大工さんの中には職人気質な方もいて、話しづらい雰囲気があるかもしれません。
でも話すことのメリットは大いにあるので、ぜひコミュニケーションしてみてください。
話してみると案外気さくでした
土日休みで日中は仕事で忙しいという方も、土曜日に行くだけでも違います。
(大工さんは月〜土、祝日も働いていました;;)
できれば週に1回は行きたい!
県民共済住宅の施主ブロガーは毎日のように現場に行っていてすごいなと思います。
せっかくの注文住宅なので、ぜひ家づくりに関わって、「いい家づくり」をして頂けたらと思います。
参考になれば幸いです。
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